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FX セミナー 初心者を記録に残すなら

10年以上にわたり、日本の定期預金の金利はほとんど0%に抑えられてきました。 こうした中、少しでも高い利回りを求める投資家が日に日に増えてきているように思います。
「貯蓄から投資へ」というスローガンが過去何回も唱えられてきましたが、この流れは、今後さらに本格的になってくるのではないかと感じています。 金融市場も金融商品も日々進化しています。
最近では、アメリカのSb・ローン(低所得者向け住宅ローン)の返済遅延や不履行に端を発した、世界的な株式市場の動揺が話題になりました。 本来、株式市場が動揺することなく、株価が安定的に上昇するのは望ましいことです。
ながら、こういった市場の動揺は、ある面、金融技術の進化に伴う痛みでもあると同時に、進化の過程で起こる避けがたい事象であるとも理解することができるのではないでしょうか。 住宅ローン、商業不動産ローン、自動車ローン、航空機リースなどの債務を証券化し、リスクを広く分散させる技術はここ10年の間に急速に進歩するとともに、複雑化したのは紛れもない事実です。
一方、株式市場では、どのような変化が起きてきたのでしょう。 株式は債券とは異なり、定期的に得られる利子を求めるものではなく、それぞれの投資家がリスクを最大限に取りながらキャピタルケイン(値上り益)とインカムケイン(配当)双方を追い求める金融資産です。
このスタンスは未来永劫変わらないと思いますが、株式投資に対するアプローチの方法は年々多様化してきているのです。 かつては、株式投資というと四季報片手に個別銘柄の研究をし、材料を探し、財務分析を行って投資するという方法が一般的でした(いまでも、その方法はボトムアップ・アプローチという手法で広く使われています)。
ながら、それらの個別銘柄のパフオーマンス(収益率)は、必ずしもN平均株価やT(T証株価指数)といった数百以上もの個別銘柄を平均した株価(インデックス)のパフォーマンスを超える保証はありません。 実際、多くの個別銘柄のパフォーマンスがそれらのインデックスを下回っているのが実情です。
このようなことがどうして起こるのか、原因は何であるかについては本文で紹介していきますが、個別銘柄のパフォーマンスが平均株価のパフォーマンスを上回ることは、相当困難であることは事実なのです。 さて、こういった株式投資の手法が多様化するなか、ETFが生まれました。

世界初のETFであるTIPSがデビューしたのは1990年3月17日、カナダのT証券取引所においてです。 それから約18年、全世界で取引されているETFは1500本に達する勢いで、純資産総額は約67兆円程度の規模になろうとしています。
日本ではじめてETFが上場したのは1995年4月です。 すでに日本でもETFの歴史は10年を超えているのですが、現在(2008年2月末)上場されているETFは18本にすぎません。
いまのところ、資産運用ツールとしてのETFの浸透度は、まだまだ低いと言わざるをえないでしょう。 ETFそのもの知名度が低いということもありますが、資産運用の考え方が「貯蓄から投資へ」の途上にあること、投資信託の大きな販売シェアを持っている銀行が直接ETFを販売していないこと、販売会社にとってETFを販売することによる収益性が決して高くはないこと、などの要因が考えられます。
ながら、複数のオンライン証券ではETF取引の拡充に力を入れ始め、ETFの裾野が徐々に広がってきているため、今後、個人投資家の意識が高まるにつれ、ETFは欧米市場並みの成長を遂げるものと考えています。 ETFは文字通り、証券取引所に上場され取引きされている投資信託ということになります。
通常、投資信託は証券取引所に上場することはありません。 日本最大の投資信託であるグローバル・ソブリン・オープン(国際投信投資顧問)やピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(ピクテ投信投資顧問)の純資産総額は、それぞれ5兆円と2兆円を超えるような規模になりましたが、この2本を含む日本の投資信託のほとんどは上場しているわけではありません。
日本で上場されているETFは18本にしかすぎないのです。 一方、アメリカではすでに565本ものETFが上場されています。

日本で一般投資家向けに販売されている投資信託の数は3027本(2007年11月末現在:投資信託協会)になりますので、日本でも、ETFの将来性が相当高いことがおわかりになると思います。 現在、アメリカのETFの純資産総額は54兆円前後の規模に成長しています。
一方、欧州のETFは300本を越え、純資産総額は12兆円前後の規模になりました。 欧米のETFだけで70兆円近くの規模になり、日本の公募投資信託市場全体の時価総額並の規模に育ってきているのです。
さて、ETFがはじめて世の中にデビューしたのは、1990年3月17日、カナダのT証券取引所でした。 世界初のETF(上場投信)はTIPSと呼ばれる、T株価指数に連動する株式投信でした。
それから17年、ETFは世界の金融市場においてはなくてはならない投資対象になりました。 株式・債券といった伝統的な資産クラスはもとより、原油、金、銀といった実物資産を裏づけとしたETFも年々その市場規模を拡大してきています。
ちなみに、不動産を投資対象とするREIT(上場不動産投資信託)もETFの一種で、日本でも大変人気のある金融商品になってきています。 日本のETF市場が欧米に比べて「遅れて」いる原因はさまざまです。
まず、ETFを含む投資信託のマーケットが、まだそれほど大きく育っていなっていないことがあげられます。 日本銀行の「資金循環勘定」(2007年3月)によれば、個人金融資産における投資信託への運用割合は4.5%にすぎません。
加えて、投資信託は銀行および大手証券会社の販売力によって支えられているという事情があります。 これらの金融機関は、一般の投資信託に比べて収益性が低いETFを積極的に取り扱ってきませんでした。

また、ETFは株式と同じ取り扱いになるため、銀行窓販に向かないという技術的な問題もあります。 さらに、「投資信託及び投資法人に関する法律」、いわゆる投信法の規定により、日本の証券取引所に上場できるETFは日本国内で設定されたものでなければなりませんでした。
海外で設定されたETFは日本の証券取引所には上場することができず、証券会社によって「外国株式」として細々と販売されてきたのです。 さて、そのような状況にあったETFですが、2007年9月30日に金融商品取引法(以下、金商法)が施行されたことにより、海外で設定されるETFも日本の証券取引所に上場することが可能になりました(章末のコラム参照)。
本書が店頭に並ぶころには、東京証券取引所やO証券取引所に海外ETFが複数上場していることだろうと思います。 また、O証券取引所は、国内ETFとして2007年8月に「金価格連動型上場投資信託」、10月に「上海株式指数・上証50連動型上場投資信託」および「ラッセルN小型コア・インデックス連動型上場投資信託」を次々と上場させました。
いよいよ日本でも、ETFが投資信託と並ぶ資産運用の中心的商品としてその認知度を高め、個人投資家が効率的な資産運用ができる環境が整ってきたのです。

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